2月3日午前9時から石垣市民会館中ホールで第17回石垣市生涯学習フェスティバルが開催された。
冒頭、石垣市・石垣市公民館連絡協議会社会教育館学級合同閉級式が開催され、大川婦人学級(宇根悦子学級長:32名)、いやまし会(宮良順一学級長:21名)、健康体操民踊高齢者学級(桃原テル子学級長:23名)、大川成人学級(宮良長欣学級長:20名)、テックフォーイチガキ(松島進学級長:21名)、宮良老人クラブ高齢者学級(石垣實佳学級長:59名)の6団体176名へ修了証書が代表する各学級長へ向け手渡された。
各学級長が代表挨拶をしたあと、今行事生涯学習フェスティバルの主催者代表挨拶があり、一年を振り返って、学習の内容を紹介しながら、有意義だった取り組みを通して得たことを発表していた。
今回の合同の閉級式は、初めての試みで、修了者が集うことで、社会教育学級や高齢者学級の内容が紹介される機会ともなり、社会教育普及を補う新たな場にもなっていた。
このあと石垣安志教育長がフェスティバルの挨拶に立ち、「社会教育の成果を個から地域へ、その学習成果を地域社会へ還元していただき、交流の場をさらに充実させていただくようお願いしたい」と、生涯学習が地域活動を活性化させてくれることを呼び掛けていた。
まずは舞台の部が大川婦人会「あやぱに」の「鷲ぬ鳥節」でスタート。晴れやかな衣装に身を包んだ同婦人会メンバーが舞台の下にも勢ぞろいして舞い、座開きを盛大に祝って見せた。
このあとフラダンスのリコ・フラサークル、オカリナ演奏を見せたライリッシュ・オカリナ連盟、いしがき詩吟教室、石垣老人クラブ・健康体操民踊クラブと続き、石垣市レクリエーション協会、合唱団海音、石垣市民踊愛好会、石老ク・社交ダンスクラブ、石垣市フォークダンスサークル、石垣市昔遊び伝承会といった、各団体が日ごろの活動成果を披露して、見守る聴衆からの温かい拍手を受けていた。
会場には、展示の部も設けられ、14団体の活動内容が写真や工作物、パネルなどで説明されており、関心ある市民がひとつひとつ熱心に見ながら友人らと語らっていた。
「だれでも・どこでも・学び遊ぶ」~学びは人生を楽しくする~と題して開催されるこのフェスティバルは、石垣市における社会教育の祭典で、社会教育の活動の内容を広報・網羅しており、その成果も舞台や展示で示し、活動を下支えもする石垣市教育委員会の取り組みも紹介。
パネル展示による19の石垣市社会教育登録団体があることや、登録されることで得られるメリットおよび、その登録条件なども説明。
人材バンクの存在を示したほか、学校・家庭・地域協力推進事業も紹介して、放課後子ども教室、地域未来塾、地域学校協働本部活動も細かに展示説明。
石垣市家庭教育支援チームや広報誌「きずな」も示して、生涯学習が子供の学習支援にもつながる取り組みも、示していた。
中ホールロビーでは、体験コーナーも用意され、八重山凧愛好会が凧作りコーナーを設置。
テックフォーISIGAKIも簡単プログラミングを展示して、孫との話題ができるとプログラミングへの挑戦を来場者に訴えていた。
凧づくりではカーブヤーのキットが用意され、子供たちといっしょに製作できる場を用意。
技術において「伝統」と「最先端」が並ぶ体験コーナーも、社会教育ならではといえ、面白いブースとなっていた。
人と楽しく接し、学習を通じて刺激され、個々人で新たな発見をすることで、互いに共感できるものを得る。
その話を交わすことで楽しさをまた深めていく市民ら。健康を維持するだけでなく、仲間とともに発案したことを実行する楽しさが重なっていく社会教育活動の祭典は、午後2時頃まで盛況に続いていた。
(流杉一行)