琉球芸能ワークショップ開催

 8月18日午後1時半から石垣市大浜公民館で琉球芸能ワークショップが開催され、42名が参加して琉球芸能を学んだ。参加者にはまったく芸能はじめてという初心者に、島で八重山芸能を学んでいるものや、すでに琉球芸能を経験していて、なお上手になろうと参加する者など、様々な子供たちがこの日集まっていた。

 舞踊の講師は、琉球舞踊藤の会師範の呉屋かなめさんと沖縄県立芸術大学準教授の阿嘉修さん。三線の講師は、石垣島出身で琉球古典音楽安冨祖流絃聲会師範の花城英樹さん。
 舞踊に集まった小中学生と高校生32人は、秋の踊り、打ち組加那よう、豊年踊りの3曲を習い、琉球舞踊の楽しさと、「雑踊り」と「古典」の2種があること、踊りの基本姿勢が沖縄本島の八重山で違いがあることなどを習っていた。

 子供たちは、呉屋さんの厳しい叱責や、わかりやすい指摘、熱心な指導に、真剣に応えていて、短時間で講師がいっしょに踊らなくとも、踊って見せる習得の速さを見せて、見守る大人たちを驚かせていた。

 奥の和室では、三線を習おうと10人の小中学生及び高校生が三線を手に、花城講師とともに合奏を展開。真剣な授業が行われていた。
 この日の受講生は、12月23日に予定される琉球芸能鑑賞会に参加できるとあって、集まった高校生らも真剣そのもの。子どもたちは、厳しい指摘を受けながらも、楽しさを感じているようで、琉球芸能の指導者の持つ子供たちへ向けた指導熱も、際立って見えていた。

(流杉一行)

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