6月17日午後3時30分から石垣市立大浜中学校で校内研修が実施され、約50人の大浜中学校職員や八重山地区の小中学校の教職員が参加した。
講師は、上地完治(琉球大学教育学部)で、「『学びの場』としての道徳授業へ」と題し、教科化や評価に惑わされず、「主体的・対話的で深い学び」をめざそうと、実施されたもの。
上地氏はこれまでの道徳教育は何が問題だったかを解説しながら、道徳の教科化のポイントを説明。
道徳科の目標は、よりよく生きるための基盤となる道徳性を養うため、道徳的諸価値についての理解を基に、自己を見つめ、物事を(広い視野から)多面的・多角的に考え、自己の生き方(人間としての生き方)についての考えを深める学習を通して、道徳的な判断力、心情、実践意欲と態度を育てるもの。
正解をつたえるのではなく、多面的・多角的で、多様な観点でものを考え、結論を急がず、継続的に考え続けることに関心を向けることの重要性を述べていた。
道徳学習において「考えること」の必要性を、事例を挙げながら解説して、参加者は熱心に上地氏の講義に耳を傾けていた。
(流杉一行)