1月28日(日)西表島大原の竹富町離島総合センターにて、重要無形文化財保持者を中心においた伝統芸能公演(県文化振興会主催)が開催され、地元住民らが琉球舞踊や組踊、沖縄芝居を鑑賞した。
本公演の目的は県民に格調高い沖縄の伝統芸能の鑑賞機会を提供すること。
この日は石垣島マラソンも行われていたが、会場約150席は満席で立ち見客もいるほどで、地元住民の関心の高さがうかがえた。
組踊「手水の縁」は、美しい娘 玉津の手水を飲んだ山戸との間に芽生えた恋物語で、沖縄芝居「恋の雨傘」も、不憫な主人公 庄吉の恋を描いた物語である。
組踊と沖縄芝居は字幕付きとなっており、方言がわからない人の心もつかんでいたようで、中には目を潤ませる人もいた。
沖縄本島から移住したという60代女性は「琉球舞踊や組踊を生で見るは初めて。このような国立劇場で行われるような舞台を見る機会は、島民にはほとんどないので来てくれて本当に嬉しい。沖縄芝居は子供の頃流行っていて、当時の気持ちを思い出した」と語っていた。