10月2日午前11時から石垣市役所第一会議室で第16期石垣市農業委員会委員任命式がおこなわれ、19名の農業員が委嘱状を受けた。委嘱状の交付あとは、座席番号をクジで決めていた。午後1時半からおこなわれて農業委員会で役員が決まり、委員長には亀谷善一氏、職務代理には上地和雄氏が選ばれた。またこの日、農業委員は農地利用適正化推進員を選定し、10日にその交付式が行われる予定。(選定結果は本人に確認を取り10日に発表予定)
この日に任命された農業委員は、池原吉剋、長嶺園子、上地和雄、保里ミツ子、兼元光誠、砂川拓也、仲大盛吉幸、東内原稔、大底勲、新城純、多宇司、川田吉信、西表一史、嘉良直人、玉津英子、座波嘉克、石川彰、石嶺真実、亀谷善一(敬称略)。
これまで農業委員は選挙で選出されたが、今回から法律が変わり農業委員は農業委員選定委員によって選ばれた人が任命される。今年初の任命による農業委員の任命式で、農業を守る立場にある人々でなっているかが、気になるところ。10月から、毎月一回、現地調査を実施しながら、農振除外などの農地転用の会議が新たな農業委員らによって実施される。今、石垣島の土地に関してのバブル現象は、いうまでもない。そこに全国規模の法律の変更から、投機的な扱いに傾くことが心配される。市民への情報の開示が必要となる。
土地法において、土地は投機的な扱いをしてはならないとその理念には歌われており、農地を扱う農業委員には、島の第一次産業を守る意味で厳しい視点が必要となる。
いわば、島に住む島人のペースで進められる地域活性が大切で有り、土地の投機をねらう不動産業者の圧力に負けないためにも、市民の厳しい監視が必要となる。
土地投機をねらいながら、プライバシーなどと、うそぶいて、ことを進めたがる一部利権屋の存在は、某日の2名の市議会議員の捕縛に明らか。3年の任期の農業委員。果たして、島の農地を守り切れるか。農業委員会のこれまでの活動を知っている世代がどれだけあるか。復帰直後の土地買収ラッシュを知り、島の土地を守る取り組みに一役買った「農振地」化の時代を知る人がどれほどあるか。一抹の不安に駆られる。
第一次産業が廃れれば、島から生産されるものが減ることになり、島に収入を産む基盤を失うことになる。農業委員の活躍が、市民の注目の的になろうか。
(流杉一行)