10月1日午前8時30分から石垣市中央運動公園陸上競技場で第19回石垣市民大運動会が開催され、約5000人の市民が各公民館および自治会の旗の下に集まり、家族揃ってリレーやゲーム、アトラクションなどに参加し、活躍する隣人や友人、知人を応援して、一日楽しく過ごしていた。運動会の種目も個人の走力よりも、皆で力を合わせて取り組む演目が多く、なごやかに和気藹々で進行していた。
小中高校生リレーでは、100mを4人チームで駆け抜ける8レースが展開。子ども達の一心に走る様子に多くの声援が飛んで、会場は大いに盛り上がっていた。
市制70年を記念しての運動会は、15年前に開催されて以後開かれなかったイベントで、市民の活気活力を引き出すねらいで開催されている模様。ただ、活気をという声に島ではへとへと感が、少々蔓延している。観光に沸く石垣島であっても、所得は伸びず、多忙を極めて、人手不足を少ない人数でやり過ごす形態が浸透する島のありようから、なかなか厳しい実情があるのが現実。なおも観光で沸騰する機運をつくる行政に、加えて島外からリゾートホテルの進出が予定され、また世界遺産指定が近づくなど、外国人対応の厳しさに、白タク規制も進まない実情は、どこか空回り感覚があるちまたの世相だが、それでも元気に頑張りたいところ。力を盛り立てるには、まず体を動かすことからかもしれない。一方、体力が落ちて、走れない人には、子ども達のがんばりを見るだけで、心癒やされたのでは・・・。いろんな意味で良いイベントだったのではないか。
(流杉一行)