9月30日午前11時から竹富町西表島の干立公民館で第24回竹富町古謡発表会が開催され、竹富島、鳩間島、小浜島、西表島古見、西表島字西表、新城島そして地元の西表島干立の全180人近くが、各島々、各字の古謡のステージを披露し、またそれぞれに堪能して、会場は大いに賑わっていた。
2年に一度開催のこの発表会は、各地の古謡を披露する場として多くの民謡ファンには見逃せないイベントで、開催地をもちまわりで移動するために、注目を浴びにくいが、八重山を深く知る人には、見逃せないイベント。今回は、干立での開催となり、定期船も満席になる勢いで、一行が西表島・干立入りして、会場を盛り上げていた。
古謡は、長いものが多いために、事務局側で10分以内に舞台での制限時間を設けての演目で、雨乞いや豊年祭でのものや、新築祝いに今でも歌われる曲、また結願祭で歌われる曲に、種子取祭で2時間歌い続けられる曲の短縮バージョンや、節祭で唄われる曲や節祭りの最後の神司が帰り道で歌う道歌など、現在、催事に歌われているものを中心に披露されていた。いわば、生きた古謡ともいえて、聴き応えある舞台が続いていた。
(流杉一行)