旧盆の中日となる9月4日午後8時から石垣島於茂登では、集落の子ども達や教師および指導者らで構成するエイサー隊が、開南集落の団地での披露からはじまり、於茂登集落内2カ所で演舞。最後は公民館で締めくくりの演舞を披露していた。
照明のない中で、30人を越えるエイサー隊のかけ声が、旧盆の月の下の集落に響き渡り、演舞はなかなか幻想的。カメラのフラッシュが入ることで、突然にエイサー隊の姿が闇夜から浮き上がり、集落内の人には、悪くない舞台効果となっていた。
これまで連日、公民館で練習を重ねてきたというエイサー隊。大本小学校の子ども達と小学校の教師らが多数加わり、熱心な活動は、集落の人々やよく知っていること。このエイサー隊は、お盆に披露したあとは、やがてくる運動会に合わせて、大本小学校体育館でなお練習が行われる予定。
月夜の中で、覚えきって演舞できなければ、左右の仲閒の振りをまねしようにも、暗くて無理なことがわかるエイサー。いかに、練習でみっちり覚えないと、演舞できないかが、夜の演舞を直に見て知ることが出来る。そしてまた、今度は明るい運動会会場でのエイサーとなれば、見られることでなおエイサー演舞は、磨かれることとなる。開拓の村の地域の絆でもあるエイサーが、こうして培われていくことになる。
(流杉一行)