7月13日午後2時から石垣市民会館大ホールで市内中学3年生全員を対象に「中学生がこれからの観光について考えるシンポジウム」を石垣市教育委員会が開催した。石垣市制施行70周年記念行事として実施するもので、玉川大学教育学部教授寺本潔氏の公開授業と東洋大学大学院国際観光学部客員教授丁野朗氏の基調講演が行われた。
公開授業には市内中学9校から各2名の18名が参加して、各自学校で練り上げた観光プランを発表していた。シンポジウムには美ら花グループの代表取締役社長の親盛一功氏と那覇市立小禄小学校校長の吉浜幸雅氏、石垣市観光交流協会事務局長の高倉大氏と中学校4校からの代表4名が参加。会場は、500人を越える中学生とその担任教諭で溢れ、中学生がどう考えるか知りたいと、一般人も片隅で中学生の意見を聞いていた。
生物多様性に恵まれた石垣島の特性を大切にしたいという意見や、景観が非常に大切で有り、景観が一度失われると二度と取り戻せない意見などが、中学生徒からあるいは教授から出て、メリットばかりでなく、デメリットも考える発想は、以外にまじめ。今回のイベントの取り組みについて、目の前に高校進学あるいは就職の進路決定の試練が待つ中学生に、観光を通して将来を考えるきっかけにしてほしいと、ステージの寺本氏は述べていた。
(流杉一行)