4月25日午後2時から石垣市健康福祉センターで八重山更生保護サポートセンター開所式がおこなわれ、関係者約30人が同センターの開所を祝った。
長年、保護司の集会できる場は、法務局石垣支部のある国の合同庁舎の一室で、不便なまま、地域の団体との連携が難しいままにあった。今回、石垣市健康福祉センターの元産業福祉センターの跡に入ることとなり、福祉との連携が可能となる保護司の拠点ができたことになる。
式辞で八重山保護司会長の川満恒徳氏は「長年の懸案だった八重山更生保護サポートセンターが開所できたことは大変喜ばしい」と述べ、犯罪の予防活動を行う拠点として、企画調整する保護司が駐在し、保護司、更生女性会、協力雇用主会の処遇活動をする場で、さらに関係機関団体などと連携して「地域活動に根ざした犯罪・非行防止活動をする場でもあります」と再発を防ぐ機関として更なる貢献を誓っていた。
那覇保護観察所所長の松尾昭彦氏が祝辞を述べ、この施設が、保護観察の方、およびその家族の方と保護司との面接の場として、保護司同士の研鑽の場および、社会を明るくする運動の情報収集の場となることを述べていた。また「公的施設にできたことで、顔の見える関係が築きやすくなったと思います。」と機関の連携にも触れ、「保護観察対象者は減少の傾向ですが、少年飲酒、就労が続かないなどが沖縄県の特長で、広範囲な地域ぐるみの対応が必要と思われ、地域の理解でできたこの施設の開所により更生保護活動がますます発展することを望みます」と述べていた。
(流杉一行)