第56次沖縄豆記者団が八重山教育事務所長に報告

 8月28日午後3時から沖縄県八重山教育事務所で、第56次沖縄豆記者団の二人が崎山晃同事務所長への東京・北海道取材活動の報告がおこなわれた。

 7月31日に八重山からの二人の豆記者、田島旭人くんと安生心優さんは、沖縄豆記者団(二人を含む50人)に合流し、那覇空港を出発。フジテレビ、読売新聞社といったマスメディアに触れ、国会議事堂の見学や内閣総理大臣表敬、世田谷区役所、明治神宮、NHK、東宮御所など中央での取材から、釧路・根室で函館豆記者団や北方領土を取材。8月5日夕刻に那覇空港に到着。濃厚な日程での6日間の取材活動を体験。

 この日、崎山事務所長に田島君(大浜中学校3年)は「印象深かったのは納沙布岬で、3・7キロ先の貝殻島が見え、こんな近い場所に帰れない元島民人(歯舞群島の元島民)が居ることを知り、悲しみや悔しさを知ることが出来ました。返還されたときにロシアの人々と友好関係を維持するため、平成4年からビザなし交流を実施しているそうです。今回、班長としてみんなを引っ張っていけるか心配でしたが、初日から積極的に話しかけて、最後は幼なじみのような関係になりました。」と、意義ある体験ができたことを報告。

 安生さん(白保中学校3年)は「納沙布岬からすぐ目の前の島なのに帰れないのを知り、驚きました。テレビでしかみたことがなかったので、実際に見ることで近さが知れてよかった。船もロシアから返されることを北方館の館長さんから教わり、日本でこんなことが興っていることを知り驚きました。ロシアの人が元島民の日本と交流したいと思っているのに、どうしてロシアと日本が対立しているのか、とても気になりました。はじめて会うほかの豆記者団とも、最初はコミュニケーションをとるのが難しかったけれど、最後は笑いあえるなどできて、学校のことなども聞けたのでよかった」と述べていた。

(流杉一行)

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