7月27日午前10時から大浜海岸で平成29年度河川・海岸愛護月間でモデル清掃が実施され、120人を越える多くの参加者が海岸のゴミを拾いながら歩く姿が見られた。県八重山土木事務所が主催する取り組みに、八重山建設産業団体連合会、石垣市、地域住民、ボランティア団体が参加。満潮時でもあり、日頃より狭くなった海浜を埋め尽くす勢いで集まった参加者は、黙々とゴミを拾い集めていた。冬場の北風に乗ってやってくる海洋ゴミと違い、定番のペットボトルなどがそれほど多くなく、流木などの自然の漂着物が目立つ海浜ゴミだった。強い日差しの下、参加者は、平日の業務を止めて、このイベントに参加。作業は30分ほどで済み、分別する担当を残して参加者は平常の業務に大急ぎで戻っていった。
年一度、7月の同月間で取り組まれているこのモデル清掃は、海での海岸と内陸の河川と、交互に開催して、海岸と河川の愛護をアピール。漂着ゴミが盛んに言われる前から取り組まれているが、7月だけのイベントでもあり、あまり話題にはならない。一方で昨今の国境を越えた漂着ゴミの深刻化は、打開策は難航を極めるが、民間レベルでのビーチクリーン活動が進み、前進の途上にある。時代に取り残された感が見えなくもない同愛護月間は、肝心のゴミ分別作業も人任せとなれば、どこか古い匂いが漂って見えたとて、おかしくなかろう。民間レベルのビーチクリーンは、普及を図りつつ新たな進化を目指している。モデル事業であれば、そこは見本となる新しい風がほしいところでは・・・?
(流杉一行)