石垣フィル演奏会 400人が堪能

 10月17日午後2時から石垣市民会館大ホールで石垣フィルハーモニー管弦楽団(団員48人)による第3回定期演奏会が開催された。コロナ禍から体温測定を実施し、入場者も500人に限定されての開催となった。

 石垣フィルハーモニー管弦楽団は、2014年10月18日に結成され、第一回目の定期演奏会は2017年5月に開催。第2回定期演奏会は2019年2月に開かれたあと、第3回目を2020年に計画したもののコロナ禍で中止となり、今回、実現できたもの。

 プログラムはブラームスの「大学祝典序曲」、ビゼーの「組曲『アルルの女』第2番」、ドヴォルザークの「交響曲第8番」の3曲。

 この日、400人以上の観衆が大ホールに集まり、石垣フィルハーモニー管弦楽団の奏でる演奏をじっくり堪能していた。

 客席には多くの子供連れの家族が見られ、子どもの声も時々漏れ出ることもあったものの、特別なこともなく、演奏会は盛況理の終了。

 指揮者で芸術監督の庭野隆之氏は、コロナ禍で練習環境も厳しい中だったことを打ち明けつつ、この日を迎えられたことを喜び、アンコール曲の2曲(「カヴァレリア・ルスティカーナの間奏曲」、ブラームスの「ハンガリー舞曲」)も披露。聴衆は大いに満足していた。

 会場に来ていた小学生は、最後のハンガリー舞曲が好きだといい、子どもらしく座席で跳ねながらテンポある調子をとっていた。

 島でクラシック音楽に触れる機会は少ないはずで、それでも400人以上が集まる様子は、意外にクラシック愛好者がいる可能性を感じさせる。

 定期演奏会が増えることで、ファン層に厚みが生まれるとすれば、楽しみな活動といえそう。

 この日、目の前で演奏されるクラシックの曲を、子どもに聞かせたい親心が会場に充満していたのも感じられた。

(流杉一行)

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