2月14日午後3時から石垣市底原ダム北側の鳥獣魂供養の碑で沖縄猟友会石垣地区による鳥獣魂慰霊の儀式が開催された。
毎年、狩猟期間の終盤に行われるもので、狩猟で命を失った鳥獣への供養を目的に実施されている。
この日は、70キロのイノシシが捕らえられ、その処理に時間がかかって、2時開始予定が1時間伸びての開催となった。
碑の周辺をお清めしたあと、お祓いがおこなわれ、祝詞が読み上げられた。
読み上げ役の新城氏は、碑の前でゆっくりと亡くなった鳥獣に向かって、言葉を繰り出して思いを伝えていた。
食料(蛋白源)となってくれたイノシシ・カモ・キジなどの鳥獣へ、命を奪った人間への恨みを持たず、碑の下で安らかに眠ることを願うとし、鳥獣の子孫が人間と共存共栄し、人類の発展に貢献することに感謝していると述べた。
またその感謝を忘れず敬意をもって、鳥獣の種族保存に努めるとし、一族の繁栄を願うことを約束するとも述べていた。
このあと、参加者はひとりひとり、碑の前で線香をあげて手を合わせ、冥福を祈っていた。
最後に石垣克治地区長が挨拶に立ち、冬季の旬として家庭や地域の蛋白源となってくれる鳥獣への感謝の気持ちを持って、最後の最後まで肉を大切に頂くようにしてくださいと、呼びかけていた。
(流杉一行)