狩猟解禁で共猟イノシシ3頭

 11月15日午前8時半から石垣市伊原間の船越漁港公園で沖縄県猟友会石垣地区(石垣克治地区長)による共猟がおこなわれ、43名の会員と同猟友会西表地区から5名が参加。計48名で伊原間北の山岳部のイノシシ猟が行われた。

この日は、山の北側、東側、西側の3つに、西表班の計4つ分かれて、南側から猟犬が放たれた。この山から降りてくるイノシシによる農作物被害は毎年続いており、同猟友会も毎年駆除に期待されている模様。

 高齢の猟友会会員は長年入っている山でもあり、その地形は熟知されている。3手に分かれてそれぞれ追い詰める場所に陣とった後、10頭の猟犬が山に放たれた。

 山の北側の班で、足場が少々ぬかるむ場所から川筋上部へ配置された3人は、解禁により9ヶ月のブランクで草が生い茂る中を、枝やツタを鎌で切りながら、崖をよじ登り、道無き道に入っていく。

 薄暗い森の広間は湿地に着くと、足がぬかるむ。そこはイノシシが泥をかぶってダニを落とすヌタ場と呼ばれる場所。くぼんだ場所がいくつかあり、イノシシが漬かっていることが分かる。水飲み場にもしていることで、イノシシには要所。

 ヌタ場には3つの川筋があり、イノシシが通るのは2つのコース。北側から来る場合のコースと南側から来るコースがあり、無線でどちらからイノシシが来るか連絡が来て、そこでねらう手順。残る2人はなお山に入り、イノシシが通る定番の場所で待ち伏せる。

 犬が投入された後、無線で猟友会員のやりとりからイノシシの動向が伝えられ、山にそれぞれ配置された猟友会員の緊張がその声の様子で確認される。

 犬の鳴き声がかすかに聞こえると、イノシシが近づいた証。緊張度も高まる。
 猟犬は黙々と、イノシシの臭いを探し、近くなれば鳴き声を発する。猟友会員には鳴き方でどの犬が発見したかが、分かる場合もある。猟犬の中には優れた犬がいて、猟友会員にもよく知られている。犬もわかるように合図するという。

 かくして、3頭が駆除された。2頭は20キロ前後。1頭は60キロの大物。

  この日、60キロを射止めたのは、西表から参加の本原聡さん。
  「西表島には60キロのイノシシはいません。平均が20キロ。10年以上石垣島に通っており、いつかは大きなイノシシが捕りたいと思っていました。今日はそれが叶いました」と、笑顔でこたえていた。

  射止めた瞬間を聞くと「小さいイノシシはやたらざわざわ音を立てるから気がつくが、大物は音もなく現れるので難しいです。」と、幸運を喜んでいた。となりにいた西表からきた猟友会員も「全く気がつかなかった」と当時を振り返っていた。

  この日は、新型コロナ対応で、参加者全員がマスク着用の下、昼食の炊き出しもない形で開催。3頭のイノシシの解体は罠専門の猟友会員ら実施。大物の解体には、3人がかりであっという間に処理が進み、久々の解体作業に腕をふるっていた。

  石垣克治地区長は「この時期、作物がねらわれるのは相変わらずで、里に降りてくるイノシシ山地域から駆除を頼まれている。猟友会自身は趣味の会だが、地域貢献に取り組んでいる。

 (流杉一行)

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