コロナ禍の中、新石垣空港国際線旅客施設増築工事起工式

 8月1日午後1時30分から新石垣空港国際線搭乗待合室で新石垣空港国際線旅客施設増築工事起工式がおこなわれた。

 行政や金融公庫、航空会社ほか、観光、銀行、保険、通信や、国際線施設関係の地区税関や入出国、検疫などから約47人が参加。

 出雲大社沖縄分社のあずま神職が待合室に設置された仮の拝殿で神事を挙行。開式の辞から降神の儀、修祓の儀、献撰の儀、祝詞奏上、清祓の儀と続き、鍬入れの儀では、施工主の黒嶋克史石垣空港ターミナル株式会社代表取締役社長が「えい!」と、大きな声で刈り初めをし、(株)日建設計と(有)朝吹設計事務所の2設計事務所による穿(うが)ち初め、(株)大米建設と松尾建設(株)の2施工会社により杭打ちがおこなわれていた。

 玉串拝礼では、2礼4拍手1礼の出雲大社のやり方で、施主ほか14人が礼拝して、工事の安全祈願をしていた。

 神事の後は、式典の挨拶が行われ、施主の黒嶋克史代表取締役(石垣空港ターミナル(株))が「空港開港の2013年から増築の取り組み始まり、2017年に第一回入札があり、当時建設ラッシュで人手不足から、入札が不調で、今年第4回目の入札でようやくこの日を迎えられた。航空会社の新規就航や機材の拡大化に対応できるようにして、地域の振興に貢献していきたい。」と述べていた。

 このあと、謝花喜一郎沖縄県副知事の挨拶を県土木部長が代読。中山石垣市長、設計者、施工者らが挨拶に立ち、増築の起工式の日を迎えられたこと喜んでいた。

 石垣市長は、「増築された国際線ターミナルは、アフターコロナにおける石垣および八重山圏域の観光・経済発展の起爆剤になるものと確信している」と述べていた。

 設計者の五十君興執行役員(株式会社日建設計)は、「アフターコロナの時代には、世界中から石垣に人やってくる。新たなターミナルにはスペースに余裕があり、充分な体制がつくれると考えます。」と述べ、コロナへの対応力を持つ修正も提案しつつ、ウイズコロナの時代を見据えた、取り組みをしていきたいと述べていた。

 市長も「アフターコロナを考えると、設計上の細かな修正点も出てくると思う。そこはある種、ピンチだったともとらえられる。そこを逆にチャンスにして、対応したい。」と、提案には、柔軟な姿勢を見せていた。

 なお、この日は、国内線ターミナルで8月1日の観光の日の恒例イベントが実施された。石垣市観光交流協会青年部による観光客へサービスで、ちんすこうや黒糖の配布が行われたが、毎年実施されていたパインの試食は、コロナウィルス感染を避けるために、できずじまい。

 マスクとフェイスボード姿で、ちんすこうと黒糖とメモ帳が入ったパックを配布して、観光客へ歓迎の気持ちを伝えていた。

 6人のクラスターの発生が市内で発覚したばかりで、2度目の県の緊急事態宣言が出たところでの、厳しい状況。店をその宣言中は閉めるところが続出する。辛い可能性が発生中での、恒例イベント「観光の日」。

 アフターコロナの世界を考え、ウイズコロナの将来に立ち向かう人と、目の前の観光客への配慮に動く人に、緊急事態宣言で店を閉めるところと、バラバラな事態は、混乱ぶりそのもの。まず観光依存の形から少しづつでいいから距離を持つ方策を真剣に考えることが、大事では。

 新空港ができてから、島は変貌している。島で林立するアパート・マンションは、島で働くため移住してきた人が、物件不足を招いたからでは。実際、観光業は人手不足のため、外国人を入れなければならない事態が本格化。第一次産業や建設業も、外国人を求めている。早い話が、彼らの方が働くということ。

 果たして、これでいいのか。ひきこもる人が増えて、就業できない人が溢れている問題も、野放しに見える。今回、コロナで社会がひきこもるしかない日常にさせられた。外出自粛であれば、こういう時期こそ、ウイズコロナについて考えるべきかも。

 設備投資には、運転資金の問題が付いて回る。だから、もともと規模をできるだけ縮小して始まったはず。地元がコントロール可能な規模で成長し、地元が元気な形を維持するための島スケールを念頭に、設備投資は進めたいもの。ましてや、アフターコロナはどうなるか。コロナ前に戻れることを想定した安易さは、ないか。コロナ前も外資や移住者の勢いは、異常ではなかったか。また、復興もまだ、そこに頼るしかないのか。考えることは多いはず。

 世界各国は、深刻さから様々に強制して罰則を与えることでコロナ撲滅をねらう。途上国では簡単かもしれないが、それだけで回避できるとは思えないのが、先進国。独裁政治が横行し、一度できてしまうと、暴走した時には止められないから。

 コロナを一掃したというかの国を、西側各国はどこも信じない。隠して、見えない場所で何をしているかわからない国だから。ウィルスの対応をミスり、世界を混乱させたにもかかわらず、国連のWHOまで抱き込んで、責任を回避。弱った国々への支援で批判をかわす作戦は、あきれるばかり。今こそ、世界が互いに信頼関係を維持しなくて、どうするか。それには、認めるものは認めることからだろう。

 こんな時代にもレディーファーストならぬ、なんとかファーストは、話にもならない。案外、レディー的にかの大国が、世界の警察から、そこに治まったということか。混乱は進むばかり。
 
 (流杉一行)

この記事をシェアする