カツオの水揚げで漁協に活気

 7月11日午後3時半、石垣市新栄漁港に第一源丸が入港した。

 今季最初のパヤオ(浮き漁礁)漁で、早朝出航して八重山の海に設置された浮き漁礁(パヤオ)を巡って、カツオやマグロを捕獲してきた格好。

 石垣島の北西方面を巡って、この日に水揚げされたカツオやシビマグロは、約1トン弱。

 例年、6月上旬から中旬のハーリーがある少し前からはじまり、とばらーま大会のあたりまで毎日実施される漁で、この時期、新鮮なカツオが食べられることで、魚好きには注目のシーズン。

 船は漁協が休みでも毎日出漁。ほぼ午前中に第一源丸は戻り、夕刻には新鮮なカツオが市内の店に並ぶことになる。

  新鮮なカツオの刺身は歯ごたえが違う。また新鮮な骨や頭は、最高な出汁がとれるとあって、一匹まるまる購入する人もある模様。

  今回のスタートが7月11日までずれこんだのは、新型コロナウィルスの影響で、自粛ムードが続き、景気が低迷。沖縄本島への空輸の便数の少なさもあり、漁を控えてのこと。

 船主によれば、今回、地元からの強い要望もあり、また一か月の間、漁を控えた分、大漁となるのを期待して、この日、今季初のパヤオ漁となった。

 ところが、通常は3トンほどいくものが、この日は午前中から不漁で、午後粘って、1トン弱で帰還。明日は南のパヤオを巡ってくる予定と船主はいう。

 午後3時半、新栄漁港の岸壁には、近隣の市民も見学に現れて、たくさんのカツオを積んで戻ってくる船を見ようと人だかりができていた。

 ここのところ、風が強く、波が荒いことなどで、市中のサシミ屋と呼ばれる魚屋では、魚が不足傾向で、この日、市内の刺身屋の女将らがカツオをねらい、多数岸壁で待ち構えていた。

 船が接岸されると、刺身屋の女将たちは、源丸からが水揚げするカツオの籠から、次々にほしい魚体を抜き取り、ちょっとしたカツオの争奪戦が興っていた。

 この賑わいは、新栄漁港での夏の風物詩で、本来は6月中頃からはじまるものだが、今回は遅れてのスタート。

 深刻な魚不足も手伝って、この日は14の刺身屋が争奪戦に加わり、次々に揚がるカツオを上手にゲット。源丸のスタッフが確保するカゴのカツオにも手を出して、太ったカツオを確保している人が多数出ていた。

  パヤオ漁の最初はカツオが多く、とばらーまの季節に近づくと、シビマグロが増えだし、トータルではカツオとマグロは半々の割合とのこと。

 出だしがカツオの多さから、パヤオ漁はカツオ漁と思いがちだが、長期的に見ればシビマグロも代表魚種とのこと。

 この日、船主の上地肇氏は「第一源丸で捕った新鮮なカツオやマグロを多くの人に食べてほしい」と、コメントを述べていた。

 (流杉一行)

この記事をシェアする