2020年6月25日(木)伊原間中学校で、石垣市出身の、「ダブルダッチ」のプロチームのメンバー屋比久嗣孝さんと、奥様の友子さんが特別授業を行いました。
ダブルダッチとは、2本のロープをつかった縄跳び。ただ飛ぶだけではなく、その中でジャンパーが技を交えながら跳ぶ競技です。
そのダブルフダッチの世界王者にもなった事のある屋比久さん。
生徒のみんなにダブルフダッチの説明をしながら、涼しい顔で縄を飛び続けます。
その姿に生徒は嬉しそうに声を上げていました。
ユーモアあふれる屋比久さんのトークに、生徒の皆さんは終始笑顔。
ユーモアあふれるのは屋比久さんだけではありません。柔軟体操の時間では、『はいこんな風に足あげてー』と声を上げた屋比久さんが指さす先には、Y字バランスの友子さんの姿が。さすが新体操の元五輪強化選手!!
「基準がおかしい。」「すごすぎる。」と声があがり、体だけでなく気持ちもほぐれた様子。
準備体操が終わり、いよいよダブルフダッチの練習に入ります。
「テンポさえ覚えれば大丈夫。」何度もそう伝え、縄への入り方、出かたをテンポを刻みながら丁寧に教えます。
まずは数人の生徒が前にでて実践。
すこし緊張した様子でしたが、進んで手を挙げて、みんなの前で飛んでくれました。
屋比久さんから説明を聞き、ジャンプ!
上手に二本の縄を飛びます。初めてなのに飛べちゃうところが本当にすごい。
縄の入り方・飛び方・出かたの説明の後は、説明をふまえて屋比久さんが再度お手本のジャンプを披露。
大技だって見せちゃいます。縄の中でのバク転や、それより難しい二本の縄なんてまるで無いように、回された縄を見ずに話し続けながら横断する技も。
あまりの凄さに拍手喝采。
実演が終わり、最後はみんなで、一人一回飛び、止まることなく次の人に交代する移動しながらの全員の連続技にチャレンジ!
「できない」「こわい~!」「一番最初か最後は嫌だ」と緊張した様子の生徒のみなさん。
そうは言いつつも失敗する事なくどんどん飛んでいきます。本当にはじめてですかと思うほど上手です。
これが最初に話していた『大事なのはテンポ』という事なのでしょう。生徒のみんなはテンポ良く、一定のリズムでどんどん飛んでいきます。
それでもすごい。
最初の何回かは数人が引っ掛かりましたが、3.4回もすると気づいたら誰も引っ掛かる事無く、全員飛びきる事に成功。
あまりのテンポの良さに、あれ?生徒数よりとんだ回数が多くないですか?とみんな一周した事に気づかない程。吸収の速さに驚くばかりです。
楽しい時間はあっという間!授業がそろそろ終了してしまうという事で、ダブルフダッチを終え、屋比久さん達から皆さんへあいさつ。
『考える事をやめず、ハングリー精神を大切にしてほしい。』と、他人に流されず、自分で考える事の大切さを伝えます。
また、自身がダブルフダッチに出会うまでの経緯を説明し、夢ができるのに期間なんてないと語ります。ハングリー精神で、なんにでも挑戦すれば、夢に近づくし、なりたいものも見えてくる。と生徒の皆さんを激励。
友子さんも、『継続は力なり。夢がない人も焦らないで、好きな事を大切にし、あいさつだとか勉強だとか、目の前のことを頑張れば、結果はついてくる。』と優しく微笑みます。
最後は生徒たちから感謝の言葉。
初めてのダブルダッチへの感想から、二人の言葉への思いを伝え、夢にむかって頑張ります。と、決意を表明。
また、屋比久さんから、大会でも使用されている縄がプレゼントされ、みんなで練習しますと生徒たちはお礼を伝えました。
ハングリー精神で頑張って欲しい
授業終了後、屋比久さんに島の子ども達に伝えたいことはありますか。と聞くと、『島だからスタートラインが遅れていると思わず、外の世界の人に負けないぞという気持ちで頑張って欲しい。こう言うと失礼かもですけど、東京に出た時に、東京の人には絶対に負けないぞって気持ちでいました。』と自身の体験に基づき島の子ども達へエールを送りました。
そんな屋比久さんの日記を月刊やいまで『YABIっち!のダブルダッチ日記』を連載中。ぜひ、こちらも覗いてみてください。
(Mi)