初蹴りで汗 八重山サッカー協会

 1月3日、午後1時からサッカーパークあかんまで八重山サッカー協会による初蹴りが行われた。

 毎年、実施されるこの初蹴りは、八重山サッカー協会の恒例の行事で、かつては2日に開催されていたが、4日に成人式が開催される時期から、3日の開催が定着。

 この日、サッカーの16人に加え、フットサルから6人がサブグラウンドに集合。八重山サッカー協会比嘉信裕会長が新年を迎えての挨拶に立ち、「昨年J1で優勝した横浜Fマリノスが、今年も石垣島でのキャンプをするので、皆で歓迎に向けた盛り上げをお願いしたい」と、集まったメンバーに協力をお願いしていた。

 その後、少人数用に広さを狭めたピッチで、和やかにゲームを楽しみ、午後3時まで何度か休憩を取りながら、ボールを追い、ゴールを決めていた。

 比嘉会長は、県民体育大会でのサッカー競技では、若手の選手も加わってきて今年こそよい結果が期待できると、11月予定の大会への意気込みも語っていた。

 さて、サッカーパーク「あかんま」ができたのは1997年2月。13年が経とうとしている。1997年2月7日清水エスパルスがキャンプ地に活用。ベルマーレ平塚、fc東京、ジェフユナイテッド市川など、J1チームがキャンプ地に活用してきた。

 しかし春のキャンプ地を石垣島で始動させて、チームが優勝に輝いたチームがこれまでなく、今回、2年目の春季キャンプを石垣島で実施した横浜Fマリノスが、待望の年間リーグ優勝を実現。このサッカーパーク「あかんま」の存在意義を、ようやく実らせたことになる。

 これまで、いろいろ言われてきた。ずっと、離島ゆえに練習試合に値する対戦相手と試合が簡単に組めない実情を気にしてきた。

 しかし、しっかり作戦・戦略を組み、その展開力を発揮すれば、思い切った変貌も可能で、それを試す練習試合は直前でいい。それには、ベースとなる体のつくりを割合温かい石垣島で、じっくり起動させることが、1年を通しての気力と体力の維持にいいのではないか。

 今回、あかんま竣工から21年目の春と22年目の春にキャンプ地として活用した横浜fマリノスがようやく優勝に輝き、23年目の春のキャンプ地にも選ばれて、サッカーファンでなくとも石垣市民にはビッグニュース。島の子どもたちには、最高峰に到達したチームが、石垣島でまじかで見られるとあっては、こんな幸せなことはない。

 2月12日からはじまる横浜Fマリノスの石垣島キャンプは、20日まで実施される予定。

(流杉一行)
 

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