12月3日午後2時から石垣市農業開発組合でハーベスター引き渡し式がおこなわれた。
この日は、さとうきびのコンバインともいえる大型のサトウキビ刈り取り機ハーベスターが整備を終え、会場に勢ぞろいした17台の前に、17人のオペレーターが並んで引き渡し式に参加。
今季から新たに新品の3台が入ることになり、その2台がこの日お披露目されていた。
冒頭、酒と塩によるお清めをしたあと、JAおきなわ八重山地区営農振興センター長の石垣信治氏が挨拶に立ち、昨日から冷え込み始め、糖度がいよいよのり始めるころとなりましたと切り出し、健康に気を使い無事故で取り組んでくださいと激励。
また、オペレーターを代表して真栄城玄英氏が「安全第一に考え、農家の大切なサトウキビを心を込めて刈り取ることを、決意いたします」と、誓いの言葉を述べていた。
このあと機械故障の時の連絡先や、事故発生時や給油連絡先などのリストが配られていた。
オペレータらは、久しぶりの仲間らと親交を温めた後、整備されたハーベスターを点検するべく乗り込むなどして、久しぶりのハンドルを手に、これからはじまる長丁場の仕事に思いをはせていた。
なおJAおきなわ八重山地区振興センターでも6台のハーベスター引き渡し式が6日に予定されており、12日にはいよいよ石垣島製糖工場の製糖開始式が実施され、さとうきびの刈り取りシーズンがスタートする。
これからなお北風が強まり、南国石垣島の冬の風物詩といえるさとうきびの収穫風景が、島の随所で見られることになる。機械の刈り取りだけでなく、手刈の準備をする農家も、親しい人へ声を掛け合って収穫の算段がはじまろうとしている。
(流杉一行)