大学生がインターンシップ職場体験を通して石垣島の可能性を模索

 2月21日午前11時30分から大浜信泉記念館で大学生による地域貢献型の発表が行われ、地元メディアの記者を招いての会見がおこなわれた。

 4日間の日程で実施された人材育成型の学習で、大学生が石垣島でのインターンシップを通じて、感じた企業ブランド力を考察し、その発信作業を通じて、石垣島の新たなブランドを発見しようというもの。

 平成30年度からの取り組みで、今回が初の試みでもあり、石垣島ブランドという大きな枠組みまでには届かないものの、若者のみずみずしい感性が生きた発表となっていた。

 インターンシップは3つのグループが有限会社ゆいまーる牧場、株式会社まーじゅん、株式会社マーミヤかまぼこに分かれて実施。

 各事業者の取り組みを体験した学生が課題やその対処方法を考え、その内容を代表2人を出して短い時間でプレゼンして見せていた。

 初日の座学から、地域振興へ結びつく問いの作り方や、最近流行の健康で輝ける人生を目指すウェルネスについて、石垣島での可能性を模索するスタンスなど、6次産業化と食材を絡めて、琉球大学・立命館大学・関西学院大学など大学生ら15人が学習。

 グループ討議を経て、2日目からインターンシップ先の企業を巡り、3日目に企業でインターンシップ体験をし、午後3時には戻って発信企画を練るというもの。

 目的が人材育成にあるこの取り組みは、起業家を養成するものとなっており、短い期間で発見したことを、CMづくりを通して、発表。

 実際に事業を起こしている企業家の現場を見せてもらいながらの、現場を教材とする人材育成プログラムは、大学としては珍しい取り組みと言えそう。

 新たな石垣島ブランドの発見や新たなる観光および新たな素材の魅力発掘に結び付くと歌うこの取り組みは、より多くの島人への発信も期待されてくる。

 ただ、思いのほか短期間であることから、学生各自の自己鍛錬の色彩もあり、学生の側からの人気が出るほどであれば、内容に厚みも増してきて、地域からも大いに関心をひきそうだが…。来年度も大いに期待したい。
 

 (流杉一行)

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