2018琉球弧アダンサミットin石垣島

 12月8日午後1時から県立石垣青少年の家で2018琉球弧アダンサミットin石垣島が開催された。

 昨年、宮古島市池間島で開催され、今回は2回目の開催で、昔の沖縄の暮らしだけでなく琉球弧になくてはならない素材だったアダン文化を改めて掘り起こそうと取り組まれている。

 島々によってそれぞれ違った工夫が見られるアダンの活用を見比べてみたいという観点から、アダンサミットと題して開催するもの。

この日、多くの市民が集まり、オープニングに、にしのもり保育園の子供たちによる言葉の劇の上演と、アダンの記念植樹がおこなわれ、開会時から大いに会場を沸かせていた。

 午後2時からは「アダンにまつわる自然と文化」をテーマに、4氏が講演を実施。

 三橋大介氏(NPO法人いけま福祉支援センター)が「海垣と海方切」、盛口満氏(沖縄大学副学長)が「島々の植物利用―岩崎卓爾とアダン」、大田静雄氏(郷土史家)が「八重山におけるアダン文化史」、花城良廣氏(沖縄美ら島財団理事長)が「資源植物としてのアダン」を、プロジェクターをつかって、土地利用や防災に利用された時代を発掘、披露して、アダンが琉球弧では大切な役割を果たしていた歴史を披露。
 再確認の大切さを聴衆にアピールしていた。
 
なお、講演のあとは、アダン料理の試食がおこなわれ、アダンの芯をつかった唐揚げと煮物が用意され、参加者は料理方法を習い賞味を体験していた。

 (流杉一行)

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