狩猟解禁で共猟の開催 伊原間

 11月15日は狩猟解禁日。毎年、解禁直後の日曜日に猟友がいっしょに猟をする共猟が開催されている。

 11月18日午前8時半に、伊原間の船越漁港に集まったのは沖縄県猟友会石垣地区の面々46人。加えて西表地区のメンバーも最初だけ参加することで、猟友の交流も活性化させている。

 船越漁港の公園に集まって、出発式がおこなわれ、石垣克治地区長の挨拶のあと、西表島から参加した4名が高田見誠(59)西表地区長から紹介された。

 なかでも昨シーズン西表島第一号となった女性ハンターの竹田美生(27)さんは「よろしくおねがいします」と、初の石垣での共猟参加を喜んでいた。

 このあと罠の班が炊事と解体を担い、ハンターの班が伊原間地区を2つに分かれて配置を決め、伊原間の山林の中に散っていった。

 この日は12頭の猟犬によりイノシシを追い立てて、6頭のイノシシを捕獲した。

 今回、西表からのグループとともに伊原間の山に配置されたグループは、2頭を捕獲。

 竹田さんも40キロクラスのイノシシを前に銃を放ったが、残念ながら逃して「残念でした。西表島のイノシシに比べ、石垣のイノシシは大きいと聞いていたので、怖かったですが、今回の目前に現れたイノシシは、西表島サイズでよかった。今度は逃さず決めたい」と述べていた。

 今回は、猟犬2頭がイノシシの牙に肉を削がれる負傷を負い、どう猛なイノシシの一面があらわになっていた。

 追い詰めたあと、40分も長くとどめていたために、誤って近づいてしまいやられたと、飼い主の嘉手刈守さんは述べていた。
 

(流杉一行)



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