8月27日午後2時から県立八重山高等学校化学教室で「サイエンスプロジェクトfor琉球ガールズin石垣」が開催された。
文部科学省が推進する次世代人材育成事業の一環として取り組まれているもので、毎年サイエンスキャンプなどで、女子の理系志願者を増やす試みを実施してきた。
日本全体の理系職場における理系女子が占める割合の少なさから、理系の魅力を、関心ある女子中学生から女子高校生に伝えようと実施されているもの。
今年は、拡充をねらい、離島へ出向いて理系女子の魅力や利点を広報することとなった。
琉球大学の主催で実施されており、冒頭、琉球大が農学部小西照子教授から「サイエンスプロジェクトfor琉球ガールズ」の紹介が行われた。
この日集まったのは、中学生2名と、現実を直視させられる事態に、小西教授も「心が折れそう」と冗談を飛ばす中、集まった二人への向けた問いかけにも熱が入っていた。
このあと「サイエンスの面白さを伝えます」と題して理学部田中敦子が特別講座を実施。大学で理科系の学習をすることで、論理的なものの見方が備わり、洞察力が高まることをアピールしていた。
理科系の学習をする意義について、このあと、現在、沖縄八重山保健所に務める小谷彩奈さんに、琉大の理系を卒業した後、これまでの経緯を話して、理系で得たものを解説。
2人の中学生は、細かな経緯を聞けたのがわかりやすかったようで、拍手をいて小谷さんの話に応えていた。
このあと、座談会を実施して、中学生とひざを交えた話を展開。中学生の2人とも、すでに理系の仕事を実際に志望していることがわかり、担当者も安堵しているようだが、どこか複雑な反応を見せていた。
(流杉一行)