南の島の星まつり講演会

 8月19日午後1時半から石垣市美崎町にある南の美ら花ホテルミヤヒラの2階デイゴの間で、南の星まつり講演会が開催され、星に関心のある約40人が集まって講演を聞いた。

 冒頭、短歌と写真コンテストの表彰式がおこなわれ、短歌の部では石垣市長賞の横山愛美さんに、写真コンテストでは、最優秀賞の椙山泰幸さんに賞状と副賞が贈られていた。

 このあと講演がおこなわれ「ジュピター~海をもたらした木星の謎に迫る」と題して、東京大学の生駒大洋氏が、また「宇宙の究極の謎に挑む口径30m超大型望遠鏡TMT」と題して国立天文台の高見英樹技術主幹が講演をして、謎多い天体の最前線の話をしてくれた。

 生駒さんの話は、長さが20キロから30キロ程度の小惑星の帯が木星と火星の間にあって、木星の重力の強さが、小惑星軍の軌道を狂わせて、地球に隕石となって落ちることになり、その隕石に含まれる物質(氷など)が地球に運ばれて、地球に海を形成させたとのこと。木星の重力が隕石を生み出して長い時間をかけて地球に海を発生させたという話。

 高見さんは、30mの巨大望遠鏡を5か国で連携してつくることが今年再開するとのこと。反対運動で途絶えていた建設が、今年再開とのこと。さらっとスルーされた話題だが、気になるところ。

 マナウ・ケアは地元ハワイでは聖地とされ、以前から建設反対が叫ばれている。しかしすでに世界中が建設した13基の望遠鏡があり、日本のスバルもある。星にロマンを感じる人が多いだけに、この反対運動の存在は気持ちとしては複雑になる市民もあろう。

 
 (流杉一行)

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