「人生の秋に」二五寅の会が初講演会

 7月15日午後4時から大浜信泉記念館多目的ホールで二五寅の会による講演会が開催され、約50人の会員らが講師の仲原靖夫さんの話に耳を傾けた。

二五寅の会は、昭和25年4月から昭和26年3月に生まれた同期生でなる会で、地元は勿論、本土から移住した人も加わる同期生が集う会。毎年、缶拾いなどのボランティア活動を年一度実施して美化運動に尽力。最近は月1度のペースでグランドゴルフでの親睦も図っている。

 この日、演題の「人生の秋に 残りの人生を生きるか」が、68歳同期生には関心を引く講演会とあって、会場は満員で盛況な催しとなっていた。

 仲原さんは仲原漢方クリニックを経営する医師で、若い時代に生き方を模索すら中、座禅と出会い、西洋医学を学ぶ傍ら、東洋医学の漢方にも関心を持つことに。

 県立中部病院を経て県立八重山病院で外科医として活躍したあと、西洋医学では解決できない病気をと学ぼうと東洋医学の漢方の習得に沖縄本島に渡った。後に、仲原漢方クリニックを開業し現在に至る。「東洋医学の雑記帳」「漢方に学ぶ病気のからくり」の著書がある。

 仲原氏は、人生の秋の季節にある同輩に、医師として老化を解説。「老化とは、肉体的に枯れていく過程」であるとして、「元の19には戻れません」と次ぐと、会場は沸き返って、和気藹々の楽しい雰囲気が漂っていた。

というのも、仲原氏は、老化における症状を、尿が近い・睡眠が浅い・皮膚の乾燥・便秘・関節の動き狭まる・手足のしびれ・精力減退など8つ挙げると、集まった68歳の同期生には話の届き方が違う。

仲原氏は漢方では潤いを与える方法はあるが、19にはなれないと述べ、総じて「無理をしないこと」を強調していた。

 氏は、出会った師らの言葉を紹介するなどして、人生の終わりをどうむかえるのがいいかを示唆。

最後に「いい人生であったと振り返りながら死ねるか?今からでも遅くない。悔いのない一日を!」と結んでいた。

 (流杉一行)

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