ボニージャックス結成六〇周年記念コンサートin石垣島

 5月11日に石垣市民会館大ホールでボニージャックス結成六〇周年記念コンサート「昭和歌暦(うたごよみ)」が石垣島で開催されることになり、その記者会見が3月22日午前11時から大浜信泉記念館会議室で開催された。

 会見では、主催者のボニージャックス沖縄公演実行委員会委員長で石垣市公演実行委員会委員長の山田ちづ子氏が挨拶し、「旧姓は安室で、七歳まで石垣で育ちました。現在、埼玉県さいたま市でカフェと歌声サロンをやっています。

 そこで、ボニージャックスを招いて定期的にコンサートをやっていまして、このたび六〇周年記念コンサートを石垣島でやろうということになりました。」と経緯を述べ、昭和の時代に活躍した往年の男性コーラスグループの石垣島公演への開催を案内していた。

 ボニージャックスは、かつてのダークダックス、デュークエーセスと並ぶ有名な男性コーラスグループ。今は、メンバーの高齢化などでダークダックスもデュークエーセスも解散しており、唯一残るグループ。

山田氏によれば「歌えなくなるまで続ける」意志を貫いているとのこと。早稲田の学生時代からのグループで、早稲田総長が大浜信泉氏だった頃の学生グループがスタートだったと、石垣島との縁もあることを述べていた。

 今も5000曲を覚えている八四歳のメンバーは、歌謡活動が老化を抑えていると、山田氏は述べていた。15年前に4人の内の一人が亡くなり、今は50代のメンバーが加入して4人を維持しているとのこと。

 歌う曲は、黒人霊歌、世界の民謡、童謡、唱歌、叙情歌、懐かしの昭和歌謡とジャンルは広く、名曲だけでなく「芭蕉布」などの沖縄の曲や、「涙そうそう」など最近の曲も聴けそうだとのこと。

 公演の第2部では地元の「石垣少年少女合唱団」と「ライリッシュ・オカリナ連盟石垣教室」と「石垣混声合唱団」のステージも行われ、と第3部でのボニージャックスの曲の締めに、第4部として来場者とともに皆で合唱する時間も用意して、楽しめるものにするとのこと。

 前売2500円、前売ペア割4000円、当日券3000円で、チケット販売がタウンパルやまだ、沖縄ツーリスト石垣観光センター、TSUTAYA石垣店、いしがき不動産、ブックスきょうはん やいま店、トーセンド文具店、八重山毎日新聞社で行われる。

 なお、公演前日に、高齢者施設で慰問コンサートも予定。ボニージャックスは、30数年前から全国ツアーを通して、難病で車椅子の子ども達がつくる詩に曲を付けて歌う活動もしており、その活動の一貫で車椅子の高齢者が通う施設への慰問活動にも力を入れている。

(流杉一行)

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