3月20日午前9時30分に一般県道石垣空港線の一部が開通した。
これは真栄里の交差点から磯辺方面へ四車線が予定される区間で、四車線の片側2車線を利用するもの。
現在、建設中の八重山病院への工事車両や、稼働中の石垣消防本部の消防車が利用してきた道を、磯部方面へも抜けられる形に工事は片側2車線だけ通して、この日から一般車両も通れるものにしたもの。
空港の完成から5年が経ち、入客数が年間138万と観光客は増加する一方で、空港アクセスの利便性の取り組みは、ゆっくりしたもの。
全国的な人手不足の影響が存在し、全国的な人口も減りだし、先行きの景気活況への見込みは薄れる中、政府の強気な予算編成で、借金を重ね続けている。
5年かかって一部開通のゆっくりな地域振興は、それでもありがたいというべきか。
観光客の増加も、このゆっくりペースで進んでくれれば、島のペースで地域振興が進むというもの。
スタッフ職員も年々普通にある異動で、メンバーを変えつつ黙々と取り組んできた八重山土木事務所。ようやく到達して、一区切りを迎えられ、うれしそうな記念撮影の向こうには、まだ残された工程が、空港まで延びている。
新磯辺橋、新宮良橋、新轟橋と、3つの橋もまだ見えない。国道390号バイパスの終端の交差点から磯辺付近まで八重山で初の4車線が予定されている。
その区間の5分の3が2車線でつながった程度だが、完成すれば見事な道だ。
ただ、ここだけ出来ても、空港へのその先の道は、細い市道や県道で、狭すぎて混雑が酷くなろうというもの。
この一部開通が契機となって、アクセス道路全線開通を急ぐか、島のペースでゆっくり進む振興か、議論があってほしいところだ。
下は、2014年12月に発見した、工事現場の施設に張られた石垣空港線の地図(制作は2014年6月とある)
張られた箱がこれ。
(流杉一行)