やしの実保育園が八重山初のユースエール認定

 3月8日午後1時半から国の機関が集まる石垣合同庁舎の3階会議室で沖縄労働局職業安定部によるユースエール認定交付式が開催され、字石垣のやしの実保育園がユースエール認定を取得。

やしの実保育園の山盛元園長が、沖縄労働局職業安定部の村上優作部長から認定証を受け取った。

 ユースエールとは、従業員へ有給休暇や超過勤務に関して優秀な対応をする企業へ贈られるもので、若者の優良就職先として労働局が推奨する認証制度。今後、人材募集の折りには、若い人の雇用に有利に働くユースエール認定証のロゴの使用が認められるもの。

 人手不足の中、従業員の有給休暇の10日以上取得や超過勤務の20時間以下など、様々なバードルをクリアした企業に贈られる認定制度で、平成27年10月から始まったもの。

 全国では1月末時点で327件しか認定されておらず、県内でも2番目の認定。

 ユースエール認証制度の知名度の薄さもあるが、就業の実態がどこも厳しさを増す環境下、安定的な雇用をめざして、正社員かを進めるやしの実保育園が、昨年12月に八重山ハローワークからの声かけから申請をしてみたところ、今年2月に認定証が決まった。

 やしの実保育園は、アルバイトを入れて31名と産休1名で、内正規は20人。園児は115人。

山盛元園長は、「ユースエールに認定されうれしく思う。当園は1980年に開所して今年で38年になります。設立当初からのベテランの保育士が定年を迎えたのを期に若い保育士を積極的に採用していこうと考え、また子ども達の保育の質を考えると、長く務めてもらえることが大事だと思いました。これまでにも保育所を卒園した子どもが、親として当園に戻ってくるケースもあり、そんなこともあればと、若い人を採用しました。」と述べ、

 また「当園の保育士同士が、それぞれ産休、子育て、老人介護とそれぞれのライフステージにあり、年配者のキャリアを生かし、また中堅・新人が相互に理解し合って、譲り合いの心で休みがかぶることを避け、有休の取得が出来たりしてきたと思います。」とも述べていた。

 また受賞を機会に山盛氏は「保育士不足の昨今、保育士の仕事がハードだというイメージがついていますが、ユースエール認定を保育園が取得したのを知ってもらい、一般職と変わらないことが、伝わればいいかなと思う。」とも述べていた。


 
 (流杉一行)

関連リンク

八重山求人情報 > 保育士募集/やしの実保育園
お店・団体 > やしの実保育園

この記事をシェアする