3高校で卒業式

 3月1日は、八重山の3県立高校で卒業式がおこなわれ、八重山高校225名、八重山商工高校132名、八重山農林高校91名および八重山商工高校夜間部7名の計454名がこの日、八重山の高等学校の学舎を巣立った。

 八重山高校は午前9時25分から卒業生の入場がスタート。

壇上の幕が上げられると邁進と書かれた文字が現れ、体育館には大勢の父兄が集まり、卒業式をむかえられた喜びに浸っていた。入場してきた卒業生らは3年間親しんだ学舎との別れを告げる式典に臨み、厳粛な空気を感じながら最後のひとときを迎えていた。

 学校長の卒業認定を告げる声とともに、セットされてあった風船が割られて、会場は大いに沸き返った。かくして、卒業証書が真久田絹代校長からひとりひとりに手渡されて、卒業生は多感な高校生時代の幕を引いていた。

 八重山商工高校では、校門前に「勇往邁進」の花文字が掲げられて、午前9時50分から卒業生の入場がはじまり、父兄が見守る中、3年間を過ごした学舎で最後の時を迎えていた。

 八重山農林高校では、「希望」の花文字が壇上の背景に飾られて、和やかなムードで卒業式を祝っていた。

 3高校の卒業式とともに、八重山の多くの18歳は、島外、県外への巣立つことになり、卒業生の別れの言葉に「2年後また合いましょう」と、成人式に戻ってくることを、誓う卒業生もいて、様々な思いのこもった時間を過ごしていた。

 卒業証書をもらって、思い出深かったことを大声で発表する卒業生や、クラスで一斉に立ち上がって、担任の先生に言葉を贈る卒業生など、思いを発して記念になる卒業式にしようとする卒業生がそれぞれの高校で出ていた。

 この日、もっとも多感で、劇的なことに出くわしやすい、18歳から20歳の、人生でもっとも重要な時期を、八重山の454人が迎えて、それぞれが抱く夢を胸に学舎をかく巣立っていった。


 
 (流杉一行)

卒業生6名にインタビュー
☛ 特集 > 八重山の三高校卒業式(2017年度)

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