芸術表現体験で児童生徒が大はしゃぎ

 1月17日午前10時40分から平真小学校体育館で100人を越す小学4年生が文科省の実施する芸術表現を体験。会場は大いに盛り上がっていた。

 これは15日のブリーフィングから16日17日の体育館での練習をする3日間実施された文部科学省による「平成9年度児童生徒のコミュニケーション能力の育成に資する芸術表現体験」で、ダンス体験を通じて一人一人の個性を大切にし、多様な価値観や表現の仕方、他者との協同などについて学ぶことがねらいとされる。

 今回は2月に予定される2分の一成人式で披露されるダンスが、この事業を担当する人々で創作され、その練習も兼ねて3日間が費やされている。

 親御さんに子ども達の成長ぶりが伝わり、子ども達が芸術表現を通じて、表現する楽しさを実感できるものとなっており、そのまま表現を通して個性と存在肯定感が得られる不思議なパフォーマンスを、この3日間で実施していた。

 この表現体験をコーディネートする神前沙織さんは
「京都で活動しており、子ども達との出会いから振り付け作りに入って、接しながら振り付けができていくもので、あらかじめ決められた所作をするダンスではなく、子ども達の自発性を生かした、自由な空気が感じられる中で進められるダンスです」
と、幅広い意味でのダンスを通じて、コミュニケーション能力の根っこになる自発性を重視した取り組みといえそう。

これまで平成23年から全国で実施しており、沖縄には3年前から実施。一度、石垣小学校で実施しており、今回は石垣島では2度目の取り組みとのこと。

 カチャーシーやタイコの所作が入り、沖縄の音楽を使って、沖縄色の濃いパフォーマンスになっている。

 17日は、ダンスアーティストのマニシア(芸名)さん(56)が子ども達にわかりやすい言葉で、自発的に動きやすいアドバイスをしながら、振り付けを伝えて、伸び伸び演技できるよう配慮していた。

 何より子ども達が終始笑顔で、ダンスを楽しんでいるのがよくわかり、不思議な効果が感じられるものとなっていた。

 なお、親御さんへの子ども達の成長ぶりを伝え、子ども達が伸び伸び表現できる不思議なダンスパフォーマンスは、2月27日午後2時から「2分の一成人式」で披露される模様。若干のアレンジも入れつつ、披露されるとのこと。

(流杉一行)

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