「島の古民具と一輪いけ」展

11月25日(土)〜26日(日)、石垣市民会館展示ホールにて、石垣市制70周年祝賀記念「島の古民具と一輪いけ」展(琉球おもろ流華道会主催)が開催されました。

温かみのある古民具と一輪いけのユニークな趣が、来場者の心を掴んでいました。
古民具は南嶋民俗資料館や石垣市立八重山博物館、展示ホール中央に飾られたサバニは吉田サバニ造船の協力を得ました。

そんな中で、自身の家にあった古い弁当箱にいけた竹富島の内盛良枝さん。
「祖父が使っていたビントウバコ(弁当箱)です。家(民宿内盛荘)の改修にあたり片付けていたら出てきました。島の種子取祭では、芸能を観ている祖父に孫たちがこの弁当箱を届けました」と話します。

来場者の女性は「懐かしい。私の家でもこういった弁当箱を使っていました。とっくに捨ててしまったけど、今では貴重ですね。よく残していたなぁ」と昔を思い出して、しみじみ話していました。

弁当箱の横に立てかけられているのは、弁当箱のフタ。
側面にフタをする作り。
「内」の印は内盛家の「内」。

(文・写真=山盛誠)

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