竹富島の種子取祭が盛大に奉納芸能を展開

 10月30日は、600年の歴史があるとされる、国の重要無形民俗文化財の竹富島の種子取祭の奉納芸能スタートの日。翌日の31日までおこなわれ、島は種子取祭一色に染まる。

 五穀豊穣と来夏世の豊穣を願い、数多くの芸能を神へ奉納することで知られるこの種子取祭の奉納芸能に、多くの郷友や観光客が竹富島を訪れ、島は活況を呈する2日間となる。
 
 この日、神司および公民館役員ほか長老が集落の責任者の家で参詣を済ませて、道歌を歌いながら世持御嶽の庭に、午前10時頃到着。

迎えの儀式の後、庭の芸能が繰り広げられた。棒から太鼓、マミドー、ジッチュ、マサカイ、祝い種子取り、腕棒、ンーマヌシャー(馬乗者)と続いて、庭は多くの人で賑わった。

 このあと、舞台での奉納芸能がはじまり、長者、弥勒、鍛冶工、赤馬節と続々演目が続いていた。

 今年は、台風22号の影響で、例年のごと多くの人出でごった返す庭の芸能の会場とはならなかったが、それでも竹富島の種子取祭が好きな熱心なファンが駆けつけて、舞台の芸能が進むとやがて会場は入りきれない来場者が周囲に多数溢れていた。

 なお31日は仲筋村の奉納がおこなわれる

(流杉一行)

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