県内の中学生及び高校生を対象とした、科学実験を体験しながら学ぶ「先端科学教育プログラム」が用意されたイベントで、将来の沖縄県の科学技術を担う人材育成を目的に実施される講座が、8月4日から3日間実施される。
8月4日、石垣市総合体育館に集まったのは、応募した中学生11名。中学生用のプロジェクトが実施され、定員15名のところに4人の空きがある状態は、応募が中学校の試験日と重なったり、実施日が豊年祭シーズンにかぶるタイミングの悪さも手伝った模様。この3日間は沖縄本島北部、沖縄中南部、宮古島の3カ所でも開催されており、それでも石垣島からは、5名が島外で参加。石垣島会場でも5名が島外の中学生が参加している。渡航費や宿泊費がすべて主催者持ちであることから、夏休みの離島の中学生にはうれしい企画でもある。枠の空きは実に惜しい話。
今回のテーマは「石垣島のエネルギーの未来について考えよう」で、この日、講師の清水洋一琉球大学教育学部教授がエネルギー自給率の話からはじまり、沖縄電力石垣第二発電所での質問事項を黒板に自発的に書き出すなどしていた。エネルギーについて多方面から考える構えに入るとともに、リラックスして学習に取り組めるよう、清水講師は配慮していた。
午後からは、風力発電の模型づくり用のファンを制作して、自然エネルギーからモーターを回す電気づくりにアプローチ。明日は車の模型づくりに挑戦する。
(流杉一行)