石垣島産有機栽培ピパーチ配合の生醤油が商品化



 7月15日午前11時から大浜信泉記念館会議室で農業生産法人株式会社石垣島胡椒園(嵩西洋子代表取締役)による記者会見が行われた。

 地域の振興にピパーチが高い可能性を持つと、多くの人にアピールしたい嵩西さんは、今回、株式会社赤マルソウの座間味栄協営業次長とともに記者会見に出席。糸満で醤油を製造する赤マルソウで、嵩西氏が生産する有機農法によるピパーチを配合した醤油が、薫り高く、高い付加価値が見込めることから、嵩西さんの生産する原料を有機栽培のピパーチ2%を配合した「ピパーチ醤油」を生産・製品化。高級志向の生醤油の市場に展開を図るとのこと。目下、クルーズ船で来島する観光客がまとめ買いすることもあり、今後の引き合いに期待しているとのこと。昨日からゆらてぃく市場にて販売していることをこの日発表していた。(販売は、今のところ唯一ゆらてぃく市場だけ。宮古島の1店舗とは現在交渉中)

 また、すでに14日から3日間、50円引きの1150円でゆらてぃく市場で特別販売中。多くの人に試してほしいとアピールしていた。八重山の人には身近な調味料が、特に八重山で有機栽培すると、香りも辛さも優れて、どこにもない良さを発揮。このことを知ってほしいと、高西さんは、新たなピパーチ配合製品をアピールしていた。

 実際、薫り高く上品な味わいで、この日、記者向けの試食会では、サラダや豆腐に合うと好評。食通でない記者でもその香りの良さが伝わる品だった。一瓶、1200円で高価な醤油だが、有機農法だからこその品となれば、安全、本物志向の食通の人には、大いに受けそうな逸品。八重山特産の品になり得て、今後、可能性の高い食材と言えそうだ。

 

(流杉一行)

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