5月20日、午前10時から第68回沖縄県植樹祭が石垣市の八島緑地公園で開催された。生憎の雨模様で、植樹祭の植樹自身は中止され、式典が八島小学校体育館で開催された。
「ぼくらで作る 緑あふれる やさしい島」を大会テーマに約450人が参加して盛大に開催された今回の植樹祭は、沖縄県と沖縄県緑化推進委員会と石垣市が主催しており、内閣府や沖縄森林管理署も後援して実施されている。
冒頭、あまかわ幼稚園児による元気一杯な郷土芸能が披露されたあと、緑の少年団の紹介がおこなわれ、沖縄県知事および県教育長、内閣府沖縄総合事務局長の出席は適わなかったが(冨川副知事出席)、県緑化推進委員会会長の新里米吉氏の出席の下、主催者挨拶がおこなわれて、植樹祭を盛り上げた。開催地あいさつでは、中山義隆石垣市長は「石垣島の小中学校、支援学校、高校の30校でコクタン、サキシマツツジを植樹しました。また、八島緑地公園では、名蔵小中学校、吉原小学校、大浜小学校、八島小学校、平真小学校、石垣第二中学校で育てたクロトンの苗1000本を植樹する予定です。」と、今回、植樹祭に向けて実施した内容を紹介。また、「植樹祭は、県民一人一人が緑化の重要性を認識し、家庭、職場、学校、自治会など地域での緑化運動に積極的に取り組み、沖縄全島総ぐるみで緑化運動を展開するものとなっています。緑は我々に潤いと安らぎを与え、生活になくては成らない大切なものであると同時に、人材育成、人を育てることにおいても、自然を愛し、大切に思う心の教育、環境に関する知識を深めることなど、その効果は計り知れないものがあります。」と緑化運動の意義を述べていた。
閉式のあとは、ヒハツモドキの無料配布が行われ、多く市民が集まっていた。
開発著しい石垣島では、明らかに緑が失われ、森林の高さが低くなっている様が気になる人も現れている。中国内陸で砂漠化が進み、一方、石垣島でもすでに安らぎが目減りし、武装を望む人が現れた理由がそこにあるとすれば、・・・緑化は大事だ。
(流杉一行)