5月18日午前10時40分から石垣市立八島小学校の4年5年6年生の約150人が、同校体育館で山本文子さんによる「命の授業:命の花を咲かせたい」を聞いた。
山本文子さんは、助産婦で、数多くの子どもの誕生のシーンを経験。命が生まれてくることの尊さを原点に、性教育のあり方や、子ども達が夢を持って人生を構築する生き方などを、山本さんがこれまで経験してきたことを赤裸々に告白することを通して、子ども達に生きる勇気を伝えるもの。
「どうしておちんちんというと笑うの。命を生むのに大切な器官をどうして笑うの。大人が悪いのかも知れない。大事なところとして教わっていないから笑ってしまう。」「おちんちんは、大切なところであり、命を生み出す大事なところであることを、強く言いたい。」
「いってみたいところがあったら、行ってみること。やってみたいことがあったら、やってみること。君たちには、それも言いたい」「いろんな生き方があるの。性のことをいやらしい、エッチなこととしてとらえてほしくない。性のことは、一番大事なことなので。私は教えます。お父さんとお母さんが愛し合ったから君たちが生まれた。性行為があったから人は生まれた。ワギナから生まれてきた。皆、そうです。私もそう、校長先生もそう、皆そうです。性教育は、生きる話なのです。」
宮良校長先生は、2度目となる山本文子さんを招いた真意を「子ども達に自尊感覚、自己肯定感をもってほしい。子ども達に様々な人の意見を聞く機会も与えて、子どもたちへ将来設計に役立ててほしい」と述べていた。
山本さんは講演後「ここの子ども達は、しっかりしずかに聞いてくれた。普通はざわついて、やかましくなる。すばらしい子ども達ですね」と、子ども達に感服していた。
(流杉一行)