5月13日午後1時から石垣市健康福祉センター2階会議室で郷土史劇「松金物語」の役者発表会がおこなわれた。
松金物語は八重山民謡「松金ユンタ」を郷土史劇用に脚本を用意したもので、大浜方美さんが標準語で書いた原作の脚本があり、それを今回、石垣市文化協会会長の嵩本安意さんと糸洌長章さん、南風盛紫風さんでやろうと決め、オーディションを実施。今回のその発表日を迎えた。
発表されたキャストは、主役の松金は幼少期は吉本琉煌斗。石垣頭になった松金は来間学。妹役は翁長虹心。松金の母役、来間高子。松金の老いた母役は黒島まち子。松筑登之役は新城寛樹。松筑登之の供役の二人は石堂徳一、伊舎堂浩明。女中役は新城結維。村人役は新城和也、荻堂盛久。女中役は平良瑞希と篠田楓。道幕は河上実奈子。(敬称略)
挨拶で糸洌長章さんは「これまで大浜方美さんの標準語の劇をやった経験があるが、今回はオリジナルとなる完全石垣方言版となる脚本を用意。その方言の正確さを山里節子さん登野城るりこさんに見てもらい実現した。最初から最後までシマムニとなります。果たして、観客に理解してもらえるかが心配ですが、本番では標準語の訳を入れようと考えています。本番は9月16日に決まっています」と、意欲溢れる発表をしていた。
初のイシャバギラ方言の郷土史「松金物語」となり、いままでどこにも最初から最後まで八重山の方言で行われる歴史劇はないことから、注目度は自然に高まるものと思われる。
(流杉一行)