5月4日、石垣島米原海岸では、海水浴を楽しむ100人以上の行楽客で賑わっていた。
シュノーケルの楽しめる場所として大いに人気の米原海岸だが、一方で溺死者がでる海岸としても知られ、要注意の海岸ながら、やはり集まる人はシュノーケルを欠かさない。
この日、「魚がたくさんいて、最高ですね」と、シュノーケルを手に海に入る女性は「水温は、今日は温かいです。プランクトンが出て透明度が少し悪いですが、日が差さない分ちょうどいいです。」と、直射日光が出ていないためプランクトンの発生が遅くなっているのを喜べる、筋金入りの海水浴客だ。
海岸に寝そべる男性2人組みは、「座間味を見てからこっちに来たんですが、魚がいなくて残念」と、落胆気味。米原海岸がすぐそばにある桴海於茂登からの山の水が伏流水として海岸ビーチに広がるイノーやリーフの外に出て、魚が多い話をすると、驚いて「確かにこんな近くに山があるビーチはないですね」と、感心していた。
米原海岸は、リーフの切れ目に魚が群がるが、そこはキケン区域として立ち入りを禁止している警告の板が張られており、無茶な遠出をしない観光客が近場で泳いでいる健全なビーチとなっていた。昔は、離岸流が出る場所のそばに親子ずれが立つ風景が見られるほど、キケンに対し配慮を失った観光客が溢れたもの。そういう意味では、よい方向に落ち着いている模様。
(流杉一行)