4月24日午後2時から石垣市役所庁議室で石垣市無人航空機防除地区別協議会が開催された。これは、無人ヘリによる農薬散布をするためには同協議会の設立が必要との決まりから実施されるもの。この協議会には、水稲農家や市や県の農政担当や、養蜂家など農薬散布によってミツバチが死滅する被害を受ける業者も参加して話し合いがもたれた。
高齢化が進む農作業で、農薬散布は労力が係るだけでなく、高齢者の適切な農薬の濃度管理が難しくなる傾向もある。一方で、無人による散布は、周囲に人がいない状況を利用してその濃度の高さが、どうなるかに、焦点が集まる。
効率を上げるには、自然、人がやるよりも濃度を上げる可能性があり、そこが環境への影響を考えた場合に、大きなテーマになってくる。今回の石垣市無人航空機防除地区別協議会の名前にも、農薬の文字が省かれており、一抹の不安がよぎってくる。マスコミに渡した会議資料には、この農薬に関する資料は省かれていた。
なお5月9日から12日にかけて市内40カ所で無人ヘリによる散布が予定されている。
4年前から試験的に散布を実施してきた無人ヘリの農薬散布。安全に進められることをアピールする場に、同協議会がなるのであれば、市民も広く納得するかも。子ども達の遊び場近くにある田圃や畑にも影響するとなれば、多くの市民の関心が集まるのは必須。無人であるだけに、これまでの農薬散布とは違ってくるため、動向に注目が集まる。
(流杉一行)