4月19日、八重山漁協の毎朝はじまるセリ場に人の群れがゾロゾロ。
午前9時過ぎに八重山漁協に現れたのは石垣市役所の部内視察。もちろん、経済部の面々だ。この日、その市役所幹部らが八重山漁協の加工施設や食肉センター、屎尿処理場に設置されたメタンガスプラントなどを視察して回っているという。その加工施設に向かう前に、大声に寄せられたか、セリ場に足が向いた。市役所幹部が横断的に現在進行の取り組みを目にして情報共有。そもそも大組織は、縦割の弊害が普通に出る。そこを手当てするにはいっしょに見るのが一番。目下、右肩あがりで伸びる八重山観光に楽観はできない。島に落ちるお金が比例しない現実は、何をどうする必要があるのか、ないのか。じわじわ来る、なかなか見えない島の劣化から、危ぶまれる島の将来。昔からの問題も、加速度的に深刻化する場合もある。組織はまず現場視察で、見せ合い探り合いして、良さ悪さの共通認識を持つ勇気が、前進に大切かも。GW前に、いい風が吹けばいい。
(流杉一行)