4月7日、石垣港はごった返したのは、ドイツからのクルーズ船アイーダ号の大きさもあるが、島の集まったバスの台数が破格。東バスの大型バス18台のほか2台で計20台が次々に港に入ってくる勢いのすごさ。
タクシーは30台以上が列をつくって、9人乗りのタクシーバスが10台。島の輸送手段が集結したような活況を呈した。2度目のアイーダ号は、とにかく大きい。5日からコスタビクトリア、6日はスーパースターアクエリアス、そして7日はアイーダと連続のクルーズ船入港。たくさんの数の観光客が来ているはずだが、島で見かけるのは、ほんの少し。市民との接点はなく、どこへ消えていくのか。米原海岸、川平湾など、巡る場所は規定の観光コース。一日船で1500人以上が島に来て、屎尿にゴミに水と、まかなう石垣市民に、自覚が必要となる。加えて年間135万人の観光客へ、島が疲弊しない受け入れ体制を、考案しなければ、最終処分場、屎尿処理場、クリーンセンター、浄水場と、施設は無料でつくれない。観光客の入客数増加が、環境保全、自然保護へ資金が回るシステムをつくらなければ、島の劣化は止まらなくなる。
(流杉一行)