宮良小学校が黒糖作りの体験学習

 2月26日、石垣市立宮良小学校5年生およびPTAによる恒例の黒糖作りが同校のサトウキビ絞り器のそばで行われた。指導にあたったのは村の黒糖作りの名人、半嶺重行氏(62)。

 午前6時からPTAや村の指導者が黒糖作りの準備を開始して、昨日、刈ったばかりのサトウキビを絞り、その絞り汁をシンメイ鍋で煮込んだ。石灰も入れるなどして小学生らも熱心に鍋をかき回し、黒糖作りに励んだ。

 子供達は、燃えさかる炎にくべられた鍋の絞り汁を指導者の助言を聞いて慎重にかき混ぜていた。火加減やサトウキビの質、石灰の量や火から鍋を下ろすタイミングが揃うと、「黒糖の花」と呼ばれる現象が現れる。半嶺氏は「かならず現れるものではない」と、まれに起こる現象が、おいしい黒糖ができたときに現れるとも。そんなはなしが出てしばらくして、炉から下ろした鍋を混ぜるうちに突然絞り汁が膨れあがってきて、会場にはどよめきが起こった。「黒糖のハナ」が咲いたのだった。はじめてみたと驚く人も居て、有意義な体験学習になっていた。

(流杉一行)

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