2月20日、午後2時から県立八重山商工高校で商業科観光コースの生徒16名向けに赤土流出対策に関する特別授業が実施された。これは石西礁湖自然再生事業が取り組むサンゴ基金が県の赤土等流出防止活動支援事業補助金により実施される事業で、平成25年から継続して実施されている高校向けの環境教育で、4回目の今年は八重山商工高校と八重山農林高校が受講。宇都宮大学農学部農業環境工学准教授の大澤和敏(40)さんを招いて、赤土が流れて海が汚れていくの防ぐにはどんな方法があるか。また、その方法を実験を通して学ぶというもの。畑での赤土を流さなくするためには、環境保全型の農地にすることで、今回は葉殻を敷いた農地と普通の農地を比較して、その葉柄を敷く効果を調べるというもの。
プランターに土を敷き、雨を想定したシャワーの水を2mの場所から散水。そこで葉柄のあるものとないものとの比較を実施。計測の結果、78%も流出を減らせることがわかり、その多さにびっくり。葉柄を畑に巻くことがいかに赤土流出の防止に役立つかを、実感していた。
今回、観光コースの担当の山城学教諭は「観光コースでの学習にもうそろそろ環境関係の授業が必要と考えていたところ。今回のこの赤土流出防止に関する授業をきっかけに環境関係の授業を取り入れたい」と、観光の発展には環境の問題の大切さも関わることを再確認していた。
(流杉一行)