延長戦に入り一瞬の隙を突かれた格好1-2敗戦。八重山商工高校は8強止まりに沈んだ。
第102回全国高校サッカー選手権大会沖縄大会で八重山商工高校は8強入りを遂げ、いよいよ4強入りを目指して、コザ高校との準々決勝に挑んだ。
昨年も8強入りをしている八重山商工高校サッカー部は、前回同様に石垣島での試合となり、ホームの環境で臨めるのは、2年連続。
10月28日午前11時にキックオフとなった試合は、前半コザにセットプレーを決められ、0対1で1点ビハインドで折り返したものの、後半は早い段階で八重山商工の攻勢がしばらく続いた。
粟盛優雅選手が左からセンタリングを図るも、相手DFに阻まれ、一旦後ろのDF大城歩選手に戻して、センターの舟道康太選手へ。舟道選手は11番の木村永遠選手の合図に反応して右のゴール前へボールをパス。そこから木村選手がワンタッチでマイナスのボールを10番の大嶺学斗選手へ。大城選手はこれもワンタッチでボレー系のボールをゴール前に転がすと、これに反応した1年生三谷来飛選手のワンタッチのボレー系シュートで、ゴール左側に転がって、早い段階で1点を返した。一連のワンタッチの連携には、目を見張るものがあった。
その後、両チーム接戦の攻防で得点がなく、延長戦に入ってから、両チームの選手は足がつるなど厳しい状況に。そんな中、延長前半でボール前での混戦から、コザが得点。その後もゴール前までドリブル突破を許し、コザの個人技に屈して2点目を献上。
延長後半で八重山商工高校は奮闘するも届かず、惜敗となった。
この日、八重山商工高校全校生徒が応援に集合。熱い結束見せて、応援を展開するも惜敗の結果となっても、生徒らはサッカーチームに惜しみない拍手を贈って、奮闘を讃えていた。
一般市民も多数が集まり、戦いの動向を見守り、惜しいシュートがあると、拍手を贈るなど、なかなか見られない八重山の高校サッカー選手の活躍を堪能。奮闘ぶりに興奮していた。
(流杉一行)