於茂登・開南でエイサー 旧盆中日

 8月29日午後8時から開南公民館で、午後9時からは於茂登集落で、この地区の旧盆行事エイサーが披露され、30人を越す大所帯での見事なエイサーが、お盆中日の夜を飾った。

 石垣島には開拓の集落があり、沖縄本島や宮古島からの出身者で、集落のもつ文化の特長が、旧盆に見るエイサーに現れる。

 このほか明石地区にも開拓集落あげてのエイサーが有名となっている。

 今回於茂登集落および開南集落では、コロナ禍により4年ぶりのエイサーとなったが、2019年は20人もいなかったものが、今回このエイサー人気で、参加数の増加は実に頼もしいものがある。

 話によれば参加人員はもっと増やせたが、急な増え方で衣装不足もあり、年配者へ遠慮して、若い人を優先に組むエイサー隊となった模様。

 地域の人もエイサーを見ようと大勢集まり、見事な演舞に惜しみない拍手を贈っていた。

 大本小学校の校区でもある開南と於茂登は、小学校の子どもたちに加え、今回父兄も参加が実っての大所帯。
「見ているだけだった親御さんたちが、いっしょにやってみたいという声が増えて、地域活動への参加意欲が現われている。」と喜ぶ地元の声も聴かれた。
 長かったコロナ禍からの脱却の喜びが、太鼓の音色に現れる、力強く清々しい響きが来場者の心も打っていた。
(流杉一行)

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