6月23日午後4時から石垣市バンナ公園Aゾーンの八重守の塔で、石垣市全戦没者追悼式並びに平和祈念式が開催され、約300人が参列して、去る大戦で亡くなった全戦没者への追悼と平和を祈念する宣言がおこなわれた。
冒頭、平和の歌声が八重山高校代表による「月桃」が披露され、きれいなハーモニーを会場に響かせていた。
その後、平和を考える作文が披露され、石垣中学校3年崎山莉奈さん「大人になれることをねがって」と八重山高校1年大城洋輔さん「繰り返さない、過ちを」が読み上げられた。
それぞれ、平和を自身で考え、自身でまとめた内容のもので、身近な経験や実感をもとにまとめられており、子どもたちの平和への思いが真摯に伝わるものとなっていた。
子どもたちの成長の度合いが、進みつつあるように感じられた内容ともいえた。
献花と平和宣言が石垣市長によっておこなわれたあと、沖縄県遺族連合会八重山支部の大山幸子支部長による追悼の言葉が披露され、
「今日我々が享受している平和や豊かさは、多くの犠牲の上に得られたものであることを心に刻み、戦争の悲惨さ、平和の尊さを語り継ぐために、辛い経験を風化させることなく、若い世代に戦争の恐ろしさをを語り、御霊の声なき声伝えることは、我々の責務である」と述べていた。
(流杉一行)