竹富町役場落成式開催

 4月28日午後2時から竹富町役場3階ホールで竹富町役場落成式が開催され、竹富町議会寺院や公民館長など、竹富町関係者が集う中で、盛大に行われた。

 落成式の前に実施されたのは、一階の玄関先での竹富町役場の表示盤除幕式。

 宮下雅行大和リース株式会社沖縄支店長、新田長男町議会議長、前泊正人町長、平敷達也県知事代理、中山義隆八重山市町会長らが除幕を実施した後、そのままテープカットを実施。

 招待された人が、玄関から役場に続々入場。新品の初々しい役場を見学しながら、3階のホールへ向かっていった。

 敷地面積600坪。鉄骨造りで地上5階建て。述べ床面積は約4446平米。役場庁舎に加えて、町関係機関事務所が入っているほか、町民が利用できる簡易宿泊施設や売店も完備。

 大規模災害発生に備えて耐震・耐火に優れているほか、浸水対策も考慮して電気室が5階に設置されており、埋め立て地に建てられていることへの配慮がみられていた。

 簡易宿泊施設は、シングル5室、ツイン2室で、一人3300円で町民が宿泊可能。和室や共同シャワー、ランドリーが設置されて、離島の役場ならではの施設が付帯している。

 デザインビルド方式で民間の設計段階から込みで入札され、競合3社から大和リースが落札。活用性、コンパクトさ、工期スケジュールから勘案されての決定とのこと。

 落成式では、新町長の前泊町長が挨拶に立ち、誕生した新庁舎が耐震・耐火に優れ、またこれまで分散していた農林水産課、教育委員会、町議会が新庁舎で一元化され、利便性の向上が図られることをアピールしていた。

 この日は、新庁舎落成記念ロゴマークの制作者の南山さくらさんへ、感謝状が贈られていた。

 世界自然遺産登録と新庁舎完成によって、竹富町がますます発展する姿を、アカショウビンが飛び立つ姿になぞらえた「T」の文字で表現。竹富町の「T」でもあるロゴで、いろんな場面で利用される模様。

 離島でなる竹富町は、役場を自身の町内ではなく、石垣市に置いてから、長きに渡り役場の場所で揉めてきた。

 今、役場移転で様々な局面を迎えている。西表島大原への計画が、どのようなことになるか、新町長の手腕に注目が集まる。

 町民の声を大事にするとして、その声を求めて町内を巡り聴いて回る行動力を、アピールする町長は、この日も挨拶で、そのことに触れていた。
 
西表、竹富、小浜、波照間、黒島、新城、鳩間と、島々でなる竹富町を、盛り立てる若いリーダーに、町民の期待が大いに高まっている。

(流杉一行)
 

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