10月3日、石垣市でダイビングスクールを経営されている「合同会社ダイビングスクールあつまる」(浜 佑介代表、平尾一也代表)主催の水中クリーンアップが開催された。
同社は沖縄県SDGsパートナーとして認定されており、SDGs14の「海の豊かさを守る」ことを目的とした活動を行っている。
今年8月にはSNS上で「いいね」や「ハッシュタグ」の数に応じて水中クリーンアップの費用を負担する企画「35Action(サンゴアクション」を展開し、1082件のいいね!と213件のハッシュタグを集め支持された。今回は「35Action」の一環として、沖縄銀行八重山支店のメンバー9名が参加し、清掃活動だけでなく、水中のレクチャーをしながらシュノーケルで水中クリーンアップを行うイベントの開催となった。
まずは、出発前に珊瑚について講習会が行われた。
講師のJackさんは長年オーストラリアでサンゴに関する活動をされている海のプロフェッショナルでサンゴについて楽しく分かりやすく説明してくれる。
その後、船で屋良部半島の大崎海岸に移動しプロのダイバーが潜り、珊瑚に絡まるロープやビニール等のゴミ(ゴーストネット)を回収。
◆珊瑚に絡みついた網
◆ペットボトル
◆海に沈むイカリ
参加者たちもシュノーケルで水中の現状のレクチャーを受けながら、実際に海の中の様子を確認。水中ゴミが珊瑚に与える影響を目の当たりにした。
一度珊瑚に絡まってしまったゴーストネットはなかなか回収が難しく、珊瑚を傷つけてしまう可能性もある。
水中クリーンアップでは大切な珊瑚を守るため、丁寧に丁寧にゴーストネットを取り除いていく。
世界中で増え続ける海洋ごみ問題。
2050年には海に住む魚の数よりプラスチックごみの数のほうが多くなると言われているくらい、海洋環境問題の中でも水中のプラスチックごみは重要視されている。
ロープなどのごみも実はプラスチックごみで、波や砂に揉まれて水の中で細かくマイクロプラスチックとなったごみは、珊瑚などの水中生物を傷つけるのはもちろん、人体にも悪影響を及ぼしてしまう。
ビーチクリーンとはまた違い、一回の水中クリーンアップで回収できるごみの量は少ないけれど、美しい海を守る上で水中クリーンアップはとても大切な活動だ。
今後は有志4社が集まり、水中クリーンアップの資金集めのクラウドファンディングを立ち上げ、継続して水中クリーンアップを開催していく予定。
◆参加者の沖縄銀行八重山支店のみなさんと、合同会社ダイビングスクールあつまるのスタッフのみなさん。
水中写真はあつまーるさん提供
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(編集部Ma)