5月28日午前10時から、石垣市のおさしみクーポン券が久々に発行された。石垣市役所玄関と八重山漁協の2カ所で販売は始まった。
市内のさしみ屋で利用できるもので、刺身やテンプラ、魚などの魚介類が購入できる。
500円クーポン券が400円で購入できるもので、ひとり10枚が購入可能。鮮度が命の地元水産物の流通促進と、各家庭の家計の助けになるクーポン券だ。
発行枚数は2万枚。この日の午後2時頃には、石垣市役所前での販売数は5000枚程度。予想したよりは、売れ行きは鈍い模様で、担当者は昨年のように人が並ぶようなことはないとのこと。
有効期限は7月末で、2ヶ月ほどの期間で使い切る必要がある。
本マグロは5月14日に停止命令が出て、その日まで捕獲された本マグロは、28日、29日で売り切れ傾向となっている。
残っている店は、本マグロの旗や看板などが、まだ出ているところに限られてくるため、そんな表示に出合えたならラッキーといったところ。
今後は、キハダやメバチが、次々に揚がってくるので、新鮮な八重山のマグロを賞味するのに、クーポンの活用は、御徳となる。
一部では、もう少し早くこのクーポン券が発行されれば、市内に出回った本マグロの購入に活用できたのにと、残念がる声もあるが、そこは本マグロ捕獲の停止命令がいつ出るかは未知数だったことを思えば、仕方なかったかも。
今後は、マグロの刺身だけでなく、カツオのパヤオ漁も始まる可能性がある。
コロナ禍で市場をにらみ、先行き景気を読みながらの漁となるが、八重山の海からの恵みは、コロナとは無関係に、八重山産の第一次産業の産品は、地域振興の大事なファクター。島産の恵を有効に活用することが、島の活性には大事と言える。
なお、5月29日の八重山漁協のセリは土曜で休み。クーポンの販売は、市役所玄関だけとなる。
この日は、魚の水揚げは基本ないのだが、さしみ屋各店舗は、冷蔵庫に眠るマグロを販売。本マグロもいくらか残っていれば、入手できるかも。
(流杉一行)